Month: June 2017

下準備


COREからのセンサー信号を受け取るには、下記a.-c.の準に下ごしらえが必要。 a. ネットワークの接続 ネットワークの設定 を参考にPCをネットワークにつなげる b. Abletonプロジェクトを作成 Ableton用に新しいプロジェクトを作成して保存。    c. mcRouterの設置 COREからの信号を受け取るデバイス [ mcRouter ]をMasterトラックに設置する   PORTは デフォルトの”57137″のまま d. 受信の確認 COREが起動、ネットワークに接続され、通信ができていれば、Receiveが点滅する ネットワークの設定などについてはこちら  e. mcHaltの設置  マスタートラックに[ mcHalt ] を設置しておく 電源を切るときには必ずこれを使って COREのシステムをシャットダウンさせる。→ mcHaltの使い方

ライブラリを置く


ダウンロード CONTROLライブラリをダウンロードしてくる こちらから落とす ファイルの設置 基本どこでもよい。  “Documents (書類)” フォルダなどがよい AbletonでCONTROLをつかえるように設定する Abletonを立ち上げる 左サイドバーの “Add Folder” をクリック 3. 先ほど作成したmcellフォルダを指定する サイドバーに mcell フォルダが表示され、参照できるようになればOK

チャンネル方式


A, B, Cの3つ入力 COREからはWIFIを通じて、A. Digital In(タッチセンサー)、B.Analog In(ノブなどを連続的に変化する入力用)、C.Acceleration (加速度センサー)の3種類の入力の値が送られてくる 3つの特徴などは以下の通り。 表1. センサー名称と概要 入力 センサー 概要 数 A. Digital In a. タッチセンサー センサーに触れると反応。ボタンのように使用する 8つのセンサーが接続 B. Analog In b. ADC 電圧を数値に変換する入力。ユーザーが様々なセンサーを接続可能。 可変抵抗(ツマミ)を繋ぐことで、ツマミの位置を獲得できる 2つの可変抵抗(ツマミ)が接続済 C. Acceleration c. 加速度センサー センサーを動かすことで、X / Y / Z 軸の加速度を検知。動きの方向などを獲得する 1つのセンサーが接続 チャンネル対応表 A, B. Cそれぞれのセンサーの値は下記の方式でチャンネルとバンクに振り分けられて送られてくる CONTROLではチャンネルとバンクを指定することで好きな入力を受信できる(下表参照) 例 :: タッチセンサーの1番目(8つある)を使いたい場合、下表ではChannel : “/ch1” , Bank: 0となる。これを次項のようにCONTROL側で設定すれば、タッチセンサーの入力で音をトリガーしたり、エフェクトを変化させたりすることができる 数値はすべて0.0〜1.0の範囲でスケールされて送られるので、加速度センサーの値などは必要に応じて

mcRouter


役割 COREからの信号を受け取り、各トラックの他のCONTROLデバイスに配信する <操作方法> ポートを設定する 特別な事情がない限り触らなくてよい(デフォルト57137) 57137-57142まで6種類を選択可能   ダミーシグナル COREからの信号を受けなくても、ダミーの信号を送り動作を確認する→デバッグやサウンド調整に便利 チャンネル方式を参考に、ダミーを送りたいチャンネルとバンクを設定する paramを動かす度にその値が送られる AutoSendをチェックすれば一定間隔で自動送信される

mcNoteTrigger


役割 COREからの信号でInstrumentを奏でる 操作方法 Instrumentの設定 予め任意のMIDIトラックを用意しておく(Cmd+Shit+Tで追加) 用意したトラックに任意のInstrumentを設置。 受信チャンネルの設定 mcNoteTriggerを配置。チャンネル方式を確認して受け取るチャンネルとバンクを決める 先ほどのチャンネルとバンクを設定する(信号を受信すると receiveが点滅する) ノートとベロシティの設定 こちらなどを参考に欲しい音程のノート番号を設定する ex. C4 =60 演奏時の音の強さ(Velocityを設定する) これで音が奏でられるようになったので確認してみよう noteのオートオフ (Durationの設定) 発音を停止させる信号をノートオフという ノートオフが送られてこないセンサーや、ノートオフのタイミングを早めたり遅めたい時がある(音を延ばしたいなど) その時は下記のようにduration(持続時間)ONにし、数値を設定して、強制的に音符の持続時間を指定することができる panicボタン 音が止まらなくなった時はpanicボタンを押すことで音を停止できる ただし、複数のmcNoteTriggerを使っている時は、それぞれでpanicボタンを押す必要がある 上級者向け mono/poly 切り替えボタン デフォルトでは[mono]モードになっている。 monoモードでは音程の設定(Note)が変更して音をトリガーした時に前の音を先に停止する つまり鳴る音は常に一つである。 ボタンを押して[poly]モードにするとnoteを変更して複数の音程を同時にトリガーしていくことができる ただし、停止はpanicボタンをmcDeviceControlなどで押さなくてはならない このボタンはDurationがOFFの時にのみ有効になる センサーの値でノートを奏でる DurationボタンをONにしておくと、Note (音程ノブ)を動かすと音が連続的に奏でられるようになる mcDeviceControlで任意のセンサーの値を0-127にリスケール その値を使ってmcNoteTriggerのNote (音程ノブ)を制御すると、センサーの値でintrumentを連続的に奏でられる

mcHalt


  役割 COREには電源ボタンがない このため、mcHaltを利用して、遠隔でシャットダウンを行う mcHaltによるシャットダウンを行わずに電源ケーブルを外すと、mCellに予期しないトラブルや破損する可能性がある  操作方法 下準備の通り、セットアップを行っていたら、MainトラックにmcHaltが設置されているはずである。 確認 COREと正しく通信ができていることを確認する センサーの値でmcRouterの [Receive]が点滅していれば、通信できている 通信ができていない場合、mcHalt経由でのシャットダウンはできない シャットダウン [POWER_OFF]ボタンを押す。 COREのシャットダウンが始まる。 完全にシャットダウンが終了するまで1〜2分程度必要 COREが赤いLEDがついたまま点滅などの反応が完全になくなっているのを確認して電源切断 切断の方法や確認の詳細はこちらを参照

mcClipTrigger


役割 COREからのチャンネル信号を使ってサンプルをトリガーする 操作方法 トリガーするサンプルの設定 samplesをクリックして鳴らしたいサンプルを選ぶ アレンジメントビューに配置 サンプルをダブルクリックしてClipViewを開き、左下の[L]ボタンをクリックしてLaunchBoxを表示する 一番上のプルダウンメニューを開き、好きなLaunch Modeを選択する。 サンプルの再生ボタンを押して挙動を確かめながら自分の望むモードにするとよい 参考:ローンチモード詳細(公式リファレンス) 受信チャンネルの設定 mcClipTriggerを配置。チャンネル方式を確認して受け取るチャンネルとバンクを決める 先ほどのチャンネルとバンクを設定する(信号を受信すると receiveが点滅する) trackとClipを操作して先ほど配置したサンプルのある場所を指定する trackとclipは0から数える 例えば1番目のトラックの1番上のスロットはtrack=0, clip=0  [MONITOR]をONにすると指定位置の音が再生され点滅する→位置を簡単に確認できる。 Tips トリガーしたいサンプルが複数ある場合 サンプルを配置する。 mcClipTriggerを必要な分だけ設置して設定する。 Midiクリップ(打ち込んだデータ)をトリガーする Midiクリップを作成し、それをアレンジメントビューのスロットにコピー&ペーストすれば、Midiクリップのトリガー可能

mcDeviceControl


役割 チャンネル信号を受け取って、それを元にエフェクトやデバイスのパラメータを制御する 操作方法 i. 受信するチャンネルを設定する チャンネル方式を参考に、受け取りたいチャンネルとバンク番号を確認する チャンネルとバンクを設定する ii. コントロールするデバイスを設定する 一番上のプルダウンメニューの [list] をクリックして表示を更新 一番上のプルダウンメニューから操作したいデバイス(エフェクトなど)が置かれているトラックを選択する 2番目のプルダウンメニューの [list] をクリックして表示を更新 2番目のプルダウンメニュー2から操作したいデバイスを選択する(オートメーションと同じ要領) iii. コントロールするパラメータを設定する 3番目のプルダウンメニューの [list] をクリックして表示を更新 3番目のプルダウンメニュー2から操作したいパラメータを選択する(オートメーションと同じ要領) Valを動かしてみてデバイスのパラメータが実際に変化するのを確認 動かない場合は、設定の再確認か下記 “iv. パラメータのリスケール”を実行 iv. パラメータのリスケール センサーからのパラメータは 0.0から1.0の範囲で送られてくる。 デバイスのパラメータの多くはこの範囲で操作可能だが、範囲が0-255など異なる場合がある。 この場合は、次の方法でリスケールすることができる 操作したいデバイス(エフェクトなど)を操作して予め欲しいパラメータの範囲を調べておく ex. Redux でDownsampleをコントロールする場合 mcDeviceControlに戻り、最大値を設定する 最小値を設定する Valを動かし、想定した範囲で値が変更されているのを確認する  

intro.迅速に筺体を作成する仕組み


“FRAME” とは? FRAMEとは、思い浮かんだものを迅速に形にするシステム。 FRAMEは2種類のモジュールとゼムクリップを組み合わせることで、簡単にものを組み上げていくことが出来る。 モジュールの使い方等は以下を参照   FRAME(paper) intro.A4用紙とゼムクリップから立体物をつくる FRAME(wood) intro.微調整なしにロバストな立体物を組む仕組み

wood::チュートリアル


Making a Box mCell.frame(wood)とゼムクリップを使って、立方体を作ってみましょう。 ゼムを曲げる クリップの中心で90°折り曲げる。 Fig.1 Fig.2の赤線部をFig.3のように内側に入れ込む。 Fig.2 Fig.3 ゼムを板に入れる 板の穴に対して斜めになるようにクリップを挿入する。 Fig.5 (この時、Fig.6赤線部から入れると入りやすい) Fig.6 ゼムを固定する クリップを45°回転させ、固定する。 Fig.7 もう一枚も同様にして固定する。 Fig.8 板の交わる辺上の、反対側も同様にして止める。(止めるときに板に対して斜めになるよう変形し、挿入した後に元の向きに戻す。) Fig.9 Fig.10 3点目の止め方 Fig.11の赤線のように、板の四角の穴に対して斜めにクリップを入れ込む。 Fig.11 Fig.12 いれこんだら、クリップの向きを直し、3つ目の面を止める。 Fig.13 Fig.14 Fig.15 3つ目の面と他2面との他の頂点も止める。 (ここまでくると形がぐらつきにくくなります。) Fig.16 他の面も同様にして止めていく。   5面止めました。(Fig.17) Fig.17 最後の蓋の止め方のコツ。 まず、蓋と繋がる頂点4点にそれぞれクリップを入れておく。 Fig.18 まず2点ゼムを入れる。 (この時点ではクリップの向きを直して固定しない。) Fig.19 Fig.20 残り2点の止め方。 まず、残り2点のクリップを板の穴に対して斜めになるように変形させておく。 Fig.21 Fig.22 そのまま蓋を上から下ろす。 (この時クリップがひっこんでしまい、穴から出てこない場合はマイナスsドライバなどで引き抜くと良い。) Fig.23 Fig.24 最後に出てきたクリップの向きを直して固定する。 Fig.25